西南線

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 西南線(せいなんせん)は、七島県桐立市西海津駅から、片浜駅を経由して同市の南小島駅に至る京桐線の支線の通称。京桐線との分岐駅は海津駅となっている。貨物列車の他、現在においては主に京桐緩行線の列車が走行する線路である。

せいなんせん
西南線
日本
所在地 七島県
起点 西海津駅
終点 南小島駅
駅数 6駅
開業 国鉄新線って感じ
所有社 箱日本旅客鉄道
運営社 箱日本旅客鉄道
使用車両 207系 231系等
路線距離 そこそこ短い
軌間 1067mm
線路数 複線
電化方式 直流1500V
架空電車線方式
保安装置 ATS-P
最高速度 90km/h

概要

 西南線は、日本国有鉄道が建設した貨物線であり、同時に旅客用にも供用された、桐立市街環状路線の一つである。また関南中央連絡鉄道(中央環状線)計画の一部とする見方もある。
 当路線は旅客列車で逼迫していた桐立駅を迂回する貨物線として計画された。開業後当初は貨物列車の運行が主体だったが、桐立線東神駅に直通する運行形態から、沿線の人口は増加。それに伴い旅客列車の運行も増加していった。さらに京桐線が複々線化されると、京桐緩行線列車が直通するようになり、現在では通勤路線の様相を呈している。
 旅客案内では京桐線の一部とされることが多いが、高架橋銘板や信号機名称には今も西南線の名称が使われている。一般でもこの区間のみを指す言葉として西南線の名称がよく用いられる。

歴史

 元来、京桐線は西京-桐立間の近距離都市間輸送を担う旅客路線であり、貨物輸送は他路線に比べて少なかった。ところが、西舘海峡横断鉄道(通称:西舘アクアライン)の建設が始まると、府舘地方以南~関南地方以北の新たな貨物輸送ルートとして目されるようになった。
 一方、桐立の貨物拠点は桐立駅から小島貨物ターミナル(南小島駅)への統合がすでに決定しており、南海道本線の貨物列車はすべて桐立線を経由するように改める方針となっていた。
 また桐立駅の配線上、京桐線ホームの容量がすでに逼迫しており、この上さらに貨物輸送を支えることはできないであろうとも考えられた。
 このため京桐線と桐立線を、桐立市街地南方を迂回する形で接続する構想――京桐貨物線計画が持ち上がった。京桐線との接続点を海津駅、桐立線との接続点を北小船駅とする構想であった。後に用地取得の関係から、分岐点を西海津駅とし海津駅まで並行する計画に変更。さらに桐立線接続点を南小島駅に改め、計画決定となった。この段に至り、西南線という通称が用いられるようになる。

 そこそこ経って西海津駅 - 南小島駅間が開業し、旅客および貨物の営業を開始した。当初旅客列車は住民への見返りとしてわずかに運転されていたのみであった。
 1970年代後半になると貨物列車は列車本数が削減され、ダイヤに余裕が生じた。一方でもともと鉄道空白地帯であった同線の沿線人口は伸び、旅客列車は年々増発された。
 その後国鉄分割民営化により、同線はJMR箱日本の管轄となった。
 国鉄時代に一時凍結されていた京桐線複々線化事業が再開されると、桐立駅の容量が再び問題となった。この解決策として、京桐線列車の約半数を西南線に直通させることが提案され、桐立駅京桐線ホーム増設と合わせて計画決定された。これに伴い西海津駅が線路別の配線から、京桐線に抱き込まれる線形に変更され、現在の線形となった。
 京桐線複々線化完了とともに、西南線は京桐緩行線の運行系統の一部となり、西京メトロ三重橋線の大正神宮前駅まで直通運転を行っている。これにより旅客案内において「西南線」と案内されることはなくなったが、一部駅の看板には直通開始前の名残がある。


路線データ

  • 路線距離:そこそこ短い
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:6駅
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 保安装置:ATS-P


運行形態

 西南線内のみで運転される列車は少なく、開業当初からほとんどの列車が桐立線東神駅まで直通運転を行っているほか、西海津駅以西では京桐緩行線に直通する(一部快速線直通列車あり)。旅客案内上、西海津 - 片浜間は誤乗防止のため「京桐線各駅停車」とされるが、岡持 - 南小島 - 東神間では「京桐線」と案内されている。
 一部臨時列車を除いて、線内は全列車各駅停車である。


駅一覧

駅名 駅間キロ 累計キロ(倉急若部から) 接続路線(乗換駅・備考) 所在地
西海津駅 - - 西京旅客鉄道:京桐線 七島県桐立市
海津駅 - - 西京旅客鉄道:京桐線
南小木野駅 - -
片浜駅 - - 箱日本旅客鉄道:坂桐線 
岡持駅 - -
南小島駅 - - 箱日本旅客鉄道:桐立線 桐立支線

車両

現在の使用車両

脚注