雪急3000系電車

提供:関南・東山地方Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

雪急3000系電車(ゆききゅう2000けいでんしゃ)は、2018年に製造された雪々急行鉄道の通勤型電車である。

本形式は1500系以来となる鋼体から雪急車両製造にて完全独自で製造された車両であり、対外向けの汎用通勤車両製品として、雪急以外の鉄道会社でも基本設計が同じ車両が生産・運用されている。

雪々急行鉄道は三城市側先頭車の車両番号を編成記号とする。また、号車番号は原則として三城市側から1号車、2号車と表し、車両番号の末尾1桁は号車番号を表す(10号車は0番)

よって、本稿で編成を表す場合は「3011F」のように表記する。

雪急3000系
基本情報
運用者 雪々急行鉄道
製造所 雪急車輌製造 深雪ヶ原総合車両所
製造年 2018年~2020年
製造数 そこそこ
運用開始 2018年
運用終了 現在も運用中
投入先 雪々急行鉄道全線
主要諸元
編成 Yシート組み込み8両編成・6両編成・4両編成・2両編成
軌間 1067mm
電気方式 直流1500V
最高運転速度 130km/h
設計最高速度 135km/h
起動加速度 3.0km/h/s
自重 割と軽い
編成長 両数による
全長 2000mm
高さ たかい
台車 WDT-59
主電動機 FT-MS70-AC
駆動方式 WN駆動
制御方式 SiC素子VVVFインバーター制御
制動装置

回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ

回生ブレーキ
保安装置 R-ATS-Y
テンプレートを表示

概要

3000系は、2018年に製造された、ステンレス製20m4扉の直流通勤電車である。

1600系、2000系の改造によって培った経験を活かし、水音ブロック工法を参考とした独自規格で1500系以来の完全自社製造を達成した。

大きな特徴としては、増結以外の分割・併合運転を見越した自動ほろ装置の採用や、閑散時間帯の冷暖房効率化のための旅客用半自動ドアボタン、雪急初採用のセミクロスシートによる長距離需要の快適性向上等が新たに採用され、技術試験的な要素も強い個性的な車両となった。

外観・内装

軽量ステンレス製の車体はステンレス地を基本とし、車体窓下には雪々急行鉄道のコーポレートカラーである雪急スノーブルーと雪急アイスブルーのステッカー帯が巻かれている他、窓上にも雪急アイスブルーの帯が巻かれている。

車体は水音ブロック工法をベースとしたオリジナル規格によって作られ、既存技術の応用による低コスト化と、雪急の要求を満たす拡張性を実現した。裾が絞られた拡幅車体は、長年の課題であるラッシュ時の収容力向上に役立っており、混雑時間帯用増備車では全車ロングシートの採用で、高い収容力を誇る。

前面は普通鋼製になっており、スピード感のある流線型と連結部貫通路の両立を図った設計である。連結時のほろ連結・貫通路自動構成機能が搭載されており、列車連結部の通り抜けが可能になっている。

内装は白やグレーを基調としたシンプルなデザインで、ドア上には大画面の2画面LCDディスプレイも備える。ポールや手すりはステンレスで、三角型のつり革が装備してある。座席モケットは青色で、優先席部は赤と灰色になっている。長時間乗車における快適性向上の為に座席も雪急車輌製造で新開発した物が採用され、座り心地はかなりフカフカで快適になっている。

主要機器

運転台は前型式の2000系と同じくT型横軸ワンハンドルマスコンを採用。全情報は2画面の液晶ディスプレイに表示される。

制御機器は最新のSiC素子VVVFインバーター制御で、回生ブレーキと併用の電気指令ブレーキを装備する。ATS表示は2画面LCDの右側に表示される。

運用

実験的要素の多い車両であったが、予想を上回る優秀な運用成績を収め、2020年に混雑時間帯仕様の追加増備も行われた。分割・併合が行われる列車を中心に、雪急全線・全種別で広く活躍している。